イベントトップに戻る

ウッドシティ

ウッドシティTOKYOモデル建築賞

 この建築賞は、木材の大消費地・東京において、新たな木材需要を喚起するため、木材利用の新たな可能性を開拓する革新的・モデル的な建築物又は木質空間を表彰するコンクールです。
 国産木材の有効活用、都市部における普及性、デザイン性、先進技術の活用、女性の活躍等の視点から審査を行い、最優秀賞1点、優秀賞1点、女性活躍賞1点、奨励賞7点が決定しました。
 ここでは、受賞作品をまとめてご紹介します。

最優秀賞

受賞作品
株式会社三浦工務店本社ビル
受賞者
株式会社三浦工務店(施主・施工者)
株式会社浅井アーキテクツ一級建築士事務所(設計者)
概要
 足立区所在の総合建築会社が、創業55年を迎え本社ビルの建替を行ったもの。岐阜県産のヒノキを外装のルーバーや庇等へ活用している。雨水による腐食対策として「窒素加熱処理」を材全体に施し、またアルゴリズムによりデザインした格子形状が、オフィス内の日射量を部屋ごとにコントロールしている。
 本作品については「木の存在を人々へ認識させる外観のインパクト」「アルゴリズムによる二重木格子のデザインが遮光効果を確保すると共に、彫りの深さを印象付けている点」等が評価された。

撮影者 小川泰祐

優秀賞

受賞作品
東急池上線旗の台駅
受賞者
東急電鉄株式会社(施主)
株式会社アトリエユニゾン(設計者)
清水建設株式会社(施工者)
概要
 品川区に所在する東急池上線旗の台駅の駅舎リニューアル工事。多摩産材のスギをホーム上家の垂木(製材)や壁面(CLT材)へ活用している。既存屋根を残したまま、その上部に新しい屋根を組み上げ架構とすることで、電車の運行・駅施設の利用を維持しながらの建替工事を達成した。
 本作品については「105角製材とCLT材を適材適所に活用し、利便性のある美しいデザインにまとめられている点」「都市の風景として印象的で、木の温かみや包まれ感を感じる点」等が評価された。

女性活躍賞・奨励賞

受賞作品
新宿みやざき館KONNE(こんね)
受賞者
【女性活躍賞】大成建設株式会社一級建築士事務所 藪 由香(建築設計担当者)
【奨励賞】大成建設株式会社一級建築士事務所(設計者・施工者)
概要
 本作品は渋谷区に所在する宮崎県のアンテナショップが、オープン20周年の節目にリニューアルを行ったもの。宮崎県のコンセプト“日本のひなた”をテーマに、県産材の「飫肥(おび)杉」を内装のルーバーや什器等へ活用し温かみのある店舗を作り上げた。

【女性活躍賞概要】
 藪氏は本作品の設計担当者として、施主及び施設運営者とのワークショップを通じ、既存店舗が抱える課題の解決へ向け尽力した。また施設の女性スタッフと意見交換を重ね、商品の陳列方法の改良等を行い、リニューアル前と比較し約1.4倍の売り上げにも貢献した。

【奨励賞】
 本作品については「シンプルだが柔らかさを感じさせるルーバーの曲線的なデザイン」「実証実験を経て、ルーバーで日射と視線のコントロールを実現した点」等が評価された。

奨励賞

受賞作品
東急池上線池上駅
受賞者
東急電鉄株式会社(施主)
株式会社東急設計コンサルタント(設計者)
東急建設株式会社(施工者)
概要
 大田区に所在する東急池上線池上駅の駅舎改良工事。多摩産材のスギでホーム壁・天井を覆い、池上線の特徴である木造駅舎の記憶を継承している。また上階の商業エリアにも木材を活用し、駅と一続きの空間となるようデザインしている。
 本作品については「駅全体でデザインに統一性があり、心地よい空間となっている点」「木の板張りによる印象変化は、他の駅舎でも導入しやすい点」等が評価された。
受賞作品
 九品仏淨眞寺閻魔堂 くほんぶつじょうしんじえんまどう  
受賞者
宗教法人淨眞寺(施主)
大成建設株式会社一級建築士事務所(設計者・施工者)
概要
 世田谷所在の浄土宗寺院の閻魔堂が、老朽化に伴う建替え工事を行ったもの。青森県産のヒバを化粧材・造作材に、岐阜県産のスギ・ヒノキを小屋組材・下地材に活用している。伝統的な落とし込み板壁の工法を改良し、十分な構造耐力を維持する一方で接合金物の使用を最小限に留めた。
 本作品については「改良工法での板材の組合せにより、一般的な材を使用しながらも耐震性を確保している点」「都市部へ伝統工法による木造寺院が建てられることの文化的価値」等が評価された。
受賞作品
町田薬師池公園四季彩の杜 西園ウェルカムゲート
受賞者
山田伸彦建築設計事務所・株式会社スタジオテラ設計共同体(設計者)
概要
 町田市に所在する公設民営の分棟型複合施設。薬師池公園四季彩の杜エリアの玄関口であり、国産のスギ・ヒノキを施設内のカフェや直売所等の各棟へ構造材・内外装材として活用している。在来木造を基にスケール感を綿密に調整し、公共空間として親しみやすい場所づくりを目指した。
 本作品については「ランドスケープを考慮した優れたデザイン性」「元々の地形を活かしつつ回遊性を確保している点」等が評価された。

吉田誠/吉田写真事務所

受賞作品
parkERs office
受賞者
株式会社パーク・コーポレーション parkERs(施主・設計者・施工者)
概要
 港区に所在する、空間デザイン事業を展開する会社の自社オフィス。東京都檜原村産のスギ・ヒノキ・サワラをウッドチップやスツール、パーテーションへ活用している。木材以外にも植物や花、水等の自然物をオフィス内へふんだんに取り入れ、居心地のよい空間をデザインしている。
 本作品については「木による癒しの空間として、今後必要とされる好事例である点」「木と自社との繋がりを分かりやすく表現している点」等が評価された。

©parkERs from park corporation

受賞作品
YOSEIDO銀座店
受賞者
株式会社養生堂企画(施主)
株式会社ベネフィットライン(設計者・施工者)
概要
 中央区に所在する美容関係のショップやカフェが内設された店舗。北海道産の白樺を丸太のまま内装材に取り入れたほか、カフェの家具・什器等にも活用している。内装材の白樺は使用後、チップやノベルティとして再利用することによりサステナビリティを体現している。
 本作品については「白樺の色味を活かし、女性的で上品な世界となっている点」「銀座の通りから店内が見え、木の普及効果が期待できる点」等が評価された。

ad hoc inc.

受賞作品
 HO平河町 エイチワンオー       
受賞者
野村不動産株式会社(施主)
野村不動産株式会社一級建築士事務所(施主・設計者)
戸田建設株式会社東京支店(施工者)
概要
 千代田区所在のテナント型オフィスビル。外装ガラス面の内側が多摩産材のスギを活用したルーバーで覆われている。森林保護にも取り組み、不動産ディベロッパー及びオフィスビル分野では初めての「SGEC/PEFCプロジェクトCoC認証」を取得した。
 本作品については「ルーバーを各フロアに導入したことで、配置はシンプルだが外観に統一感が出ている点」「高層ビルへ木を印象的に取り入れ、環境に配慮した好事例である点」等が評価された。